「田中角栄さんは、天皇さんのことを、どう考えていたのだろうか」

大正7年生まれ、戦争体験があり、通常は、戦争という体験からすかみとった人生訓を必ず語り、屈折した天皇さんへの思いを語るものですが、ありません。冷たい感情を持っていたように感じます。天皇さんのアメリカ訪問を、都合も聞かないで決めようとしたことにも表れています。考えや思いを語らなかったから、こそ、不気味です。多くの戦友が亡くなり、申し訳なく思っていたようです。コロナ下で、天皇さんへの思いが、従来通りではないように、思えます。思い込んでいないか、心の拠りどころなのだろうか。