44.親戚旅行

神戸の四男夫婦と康一君、次男家族4人で関東の温泉旅行に行った事があるそうです。その時、豊子ちゃんから初めて家族旅行が出来て思い出になって良かったとしみじみに語ったそうです。豊子ちゃんは一人っ子で父を早くに亡くし、母の緑さんは長く寝たきりです。当たり前の普通の家族旅行の経験が無かったのです。見た目以上に寂しさを豊子ちゃんから感じました。遠慮の塊でした。一人で強く真面目に生きてきたのですね。通夜の後、真夜中、叔父さんが酒を飲みながらしみじみと話をしていました。

 

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