42.豊子ちゃんとの最後の会話

豊子ちゃんより母への電話を私が取った時があり、何も考えず「元気?」と思わず言ってしまいました。「元気なはずないでしょう!!」と強く怒らせてしまいました。かんかんでした。もう私はものが言えません。母に代わりました。それ以降気持ちが萎縮してしまいました。申し訳ない気持ちだったのでお見舞いに行きました、がいないのか?出たくないのか?会えませんでした。声も聴けませんでした。ポストにお見舞金をいれ、玄関入口にお煎餅を置いて帰りました。あの時会えていたらどんな言葉を掛けられたでしょうか?この家にかかわるとは想像もしていませんでした。別れは突然前触れも無くなり突然きました。くよくよ悩んでも何の生まず、前に向いて歩のみです。

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