49.医師へのお詫び

検査結果は既に施設の担当医に届いているはずです。医師のプライド、誇り、余命6ヶ月とおっしゃったのは事実。特別養護老人ホームという限られた世間。亡くなった豊子ちゃんならどうするか?亡くなったご主人ならどうしてほしいか?3日考え、考えが決まりました。看護婦さんに担当医にお会いしたい旨伝えました。担当医にお会いして「申し訳ございません。中村緑、豊子が治療のため球体を体に埋めた事を施設にお伝えしていなかった事が問題です。本人に成り代わりお詫び申し上げます。今後とも変わらずミドルさんをよろしくお願いいたします。」とお詫びしてお詫びの品をお渡し致しました。全ては緑さんの為です。施設という世間に生活する以上社会での思考は通用しません。同調圧力に緑さんを守る事は、私の務めだと考えました。

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